私が生まれ育った故郷の隣町に外海町(現:長崎市)がある。地域の中程にある出津(しつ)地区は、遠藤周作・小説『沈黙』の舞台となった 隠れキリシタンの里である。(沈黙・ピエトロザク賞 谷崎潤一郎賞)
かって日本に、悲惨なキリシタン弾圧の歴史があり、拷問の中で殉教した数多くの信徒達がいた。己が信仰を貫くか、または捨てるか迫害で苦しんだ。やがてカトリック信者の一部の村民たちは西の角力灘―五島灘―五島列島を、南は、野母半島(長崎半島)や天草を目指して、クルス一つを胸に抱き小舟にのり苦難の旅立ちとなった・・。
現代の外海の町には、三つのカトリック教会があり、そのうちの二つの教会が2018年6月世界文化遺産となった。 ダラダラと“うんちく”めいた話は省略しますが詳しく知りたい方は、外海町黒崎地区の夕陽ガ丘にある遠藤周作文学館に行かれることをお勧めする。碧い海原の角力灘、晴れた天気の良い日には、遠く五島列島をくっきりと見る事が出来る。また、時間に余裕がある方は外海路のサン・セットロードもおすすめです。癒されること請合い!
こう言う私は別に某市観光協会の営業マンではなく、カトリック教徒でもない。悪しからずご了承願います。<^!^>
出津文化村内 沈黙の碑にはこう刻まれている・・
「人間がこんなに哀しいのに 主よ 海があまりにも碧いのです」
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